本プロジェクトについて

 超高齢社会の進展に伴い,関節の運動機能低下や疼痛をもたらす変形性関節症の患者が増加しており,症状が進行した場合には人工関節置換術が適用されています.人工関節置換術では運動機能の回復や疼痛の除去という恩恵が得られますが,現在の人工関節は摩耗を完全に防止できるレベルには達しておりません.そのため,一部においては人工関節材料の摩耗に付随して発生する諸問題により,再置換手術を余儀なくされる場合が増えています.また,高齢者のみならず,若年者の関節症患者からの高機能人工関節への要望も強くなっており,人工関節のさらなる低摩耗化,高機能化は緊急性を要する課題となっています.

 本プロジェクトでは,人工関節の"ゼロ摩耗" 実現を目指し,機械工学,ゲル材料学,整形外科学の研究者が結集いたしました.そして,巧みな構造・潤滑機構を有する生体関節を規範とする「ヒトに近づく人工関節」という視点から,生体関節の潤滑機構を反映させた「ハイドロゲル人工軟骨」を開発し,数十年にわたり極低摩擦・極低摩耗を維持できる超潤滑・高機能化の実現と,臨床応用技術の確立を目指します.

 本プロジェクトの研究詳細につきましては,「研究内容」をご覧下さい.


国際シンポジウム開催のご案内

 来る2016年1月25-26日におきまして、九州大学バイオメカニクス研究センターとの合同企画としまして、当科研プロジェクトが主催致します国際シンポジウム "International Symposium on Artificial Hydrogel Cartilage, Joint Replacement and Related Topics" を九州大学伊都キャンパスにおいて開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。 詳細につきましては、下記Websiteをご覧願います。

代表 村上 輝夫 特命教授


国際シンポジウム開催案内
Website: http://bio.mech.kyushu-u.ac.jp/event.html


廣川 俊二 特任教授 逝去の御報告

 去る2015年3月31日に、当センター特任教授の廣川俊二先生が御逝去されました。御訃報に接し、廣川先生の耀かしい御功績を称えますと共に、心から哀悼の意 を表します。安らかに御永眠されます様、お祈り申し上げます。

代表 村上 輝夫 特命教授